オンラインセミナー 2021年秋

 

徳之島は自然のコンビニ? 島の日常をご紹介

 


 

自然のデパートは自然遺産に登録されているような地域であれば、いくらでもあります。

しっかり装備を整え、ガイドさんと何時間もかけて現地入り・・ お手軽、気軽ではなさそうな。

とりあえず近所でパパっと観察できる・・ のが天城町。

空港から野鳥観察台トリトリデッキまで、車で3分あまり、クロウサギの出る県道で10分ほど。

 

ちなみに

徳之島は、国内では本州、北海道も含めて12番目。

奄美・沖縄では、沖縄島、奄美大島、西表島に続いて、4番目の大きさです。

 


 

とりあえず、近況を徳之島自然日誌にて。

 


 

以下の内容にあるリンクは、先のブログと、教育委員会より動植物の入力を委託されている

天城町 文化遺産データベースを参照しています。

 


 

さて

島の日常は、逃げないスズメ、キジバト、その次がイソヒヨドリが定番となっています。

冬の日常は、カラスよりも見かける、サシバやチョウゲンボウ、あるいは後述するムクドリ類

  

さておき

夏の朝といえば・・・ メザマショウビン?

徳之島では、庭で繁殖することもあり、集落で声を耳にするのは、ごく普通のことです。

ただ、姿はチラとしか見ることができませんが。

島口で「クッカル、コッカル」などと呼ばれ、近所で繁殖するのが当たり前だったのでしょう。

昔は、カタツムリをよく食べる・・ ことまで、よく知られていたようです。

 

 

昼間の野鳥観察といえば、やはりトリトリデッキ

無料で防振双眼鏡や、前玉82ミリのフィールドスコープが、無料で借りられます。

 

デッキは、天城町総合運動公園の一角にあり、徳之島空港ロビーから、北へ800mほど。

干潟は、沖側に空港があるため、鳥たちが遠くへ行かない環境・・ が特長!!!

ヘラサギ類、サギ類、カモ類、シギ・チドリ類、アジサシ類などの観察に好適。

 

ほか、カニ類が豊富で、シオマネキノコギリガザミなどが見られます。

個人的には、ミナミクロダイオニヒラアジをタンパク源として・・ 釣っております。

また、どういうわけか、ウミアメンボが集合します。

 

 

干潟でもっとも目立つ存在で、ついつい観察に力が入るのが、クロツラヘラサギ。

広報誌で特集しましたが、これまで様々なシーンを見せてくれました。

 

以前は、コウノトリが4年ほど滞在し、目立っていましたが・・・ 今は行方知れず。

 

ともあれ

クロツラヘラサギ + カラシラサギ + ハシブトアジサシのコラボ などもありました。

 

ハシブトアジサシソリハシセイタカシギは、年に何回か見られますが、

このごろ邂逅する回数が増えたのが、オニアジサシです。

去年は初めて、4羽そろったことがありました。

 

たまに、シマアジも飛来するようになりました。

 

不思議と、一度も見たことのなかったミユビシギが、の冷え込みでカニがしびれた朝に飛来。

その足で山手へ出かけ、上名道池でハイイロガンとヒシクイという大サービスデーに!?

 

上名道池はカモやアジサシのポイントで、トリトリデッキから直線で4キロも離れていません。

もちろん町内で、車で10分かかりません。

 

 

トリトリデッキのある、天城町総合運動公園にも、様々な野鳥が飛来してくれます。

 

離島における3月の定番ヤツガシラは、この春はデッキのところで採餌していました。

残念ながら、モクマオウなどの伐採が進み、この春は激減しました。

 

どういうわけか、天城町だけに根付いている、ムクドリがいます。

そのお陰で、9月早々にカラムクドリ10月にはホシムクドリなどが飛来します。

 

この春は、カラムクドリと共に、バライロムクドリの越冬を確認しました。

ムクドリ類は、運動公園に飛来する確率が高く、とても観察しやすい。

 

この秋? にも、9/5にカラムクドリの越冬個体と思われる渡来を確認しました。

 

ほか

冬の運動公園では、堂々とムナグロが採餌したり、タヒバリ類が陸上トラックや球場を利用。

タヒバリのうち最も多いのがムネアカタヒバリ、つぎがマミジロタヒバリで、ほぼ毎日います。

昨冬からタヒバリが、ちょくちょく見られるようになりました。

 

おそらく

空港の草地、運動公園の芝生、養牛の牧草地の相乗効果で、過ごしやすいのでは?

 

 

地味ながら・・・

昨冬から、デッキ西にある植栽で、ムジセッカが越冬するようになりました。

 

 

さらに

気を付けていれば、ルリビタキキビタキミヤマホオジロも見られます。

よく判らない・・ 顔黒なジョウビタキのメスが、舌打ちに寄ってきたこともありました。

去年の春には、コルリやキビタキが、わが家の庭に来たくらいですから、油断できません。

 

 

なお

トリトリデッキや運動公園の周辺で観察された野鳥は、スプレッドシートにまとめています。

タカサゴモズインドハッカノドアカツグミハイイロヒレアシシギなども記録しています。

反面、冬の野鳥が多すぎるのか・・ ハヤブサなどは、狩りどころか姿をめったに見かけません。

 

蛇足ですが・・

気が向いたときに野鳥のガイドをすることがあり、その折にザトウクジラが見られることも。

近年、空港の南を流れる湾屋川の河口周辺で、ちょくちょくみかけるようになりました。

 


 

そうした環境の徳之島空港に最も近く、自らもトライアスリートで、島料理でお客さまを迎える

民宿が、平和の森荘です。

実は徳之島では、地物の魚介を供する宿や飲食店は希で・・ 貴重な民宿でもあります。

季節にもよりますが、シガイ(ウデナガカクレダコ)やガセ(ノコギリガザミ)も供されます!!!

 

さらに

宿泊費は多少高くなるのを覚悟で、コロナウィルス対応のため、各部屋にシャワーを設けて

対策されています。

 

ともあれ

そもそもトリトリデッキのあるイノーに面し、磁場に根差した民宿で、野鳥にも理解がある主!

しかも、わが家から5分!!!(笑)

 


 

私の日常はとりあえず鳴きマネです。

 

最近、キアシシギがようやく馴染んでくれ始めたようです。

鳴きながら撮影していると・・ いつの間にか近くに飛来して採餌していることも、ちょくちょく。 

 

アオアシシギやチュウシャクシギには効き目がなく、コチドリのピウも寄ったのは一度だけ。

 

ホトトギスは、島でオスメスがはぐれないように鳴きますが、割り込んで鳴くと・・・

オスはカナリ焦るようです。

 

ヒクイナは、春の渡りで空港や近所の川べり飛来したとき、反応してくれます。

 

今シーズンは初めて、アカショウビンの渡来を、こちらから鳴きかけて確認しました。

都合の良い枝を見つくろって、呼んでみたこともありますし、死ぬまでに一度でいいから

生アカショウビンを見ておきたい・・ と望まれていたお客様を、ガイドしたこともありました。

 

ほか、リュウキュウコノハズクを寄せて撮影したり。

 

ズアカアオバトのメスを誘惑してオスに怒られたり・・ 声がしたので、庭へ呼んでみたり.。

 

鳴き交わすことは、録音して流すのとは異なり、反応の変化を直に感じられるので、

その時、どのような欲求から鳴いているのか・・ 次第に判るようになるのが愉しみです!

しかも、太ると上手く音が出なくなるため、健康管理にもモッテコイです!

 


 

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趣味の お知らせ

 

ノコギリガザミの生態や食べ方、ツバメコノシロやオニヒラアジのルアー釣りについても

徳之島自然日誌の中で検索していただくと、愉快な情報が得られると思います。(笑)

 


 

 

ご覧いただき、ありがとうございました。